2019年9月16日月曜日

第59回日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会(京都)

第59回日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会が2019年9月12日~14日、京都で開催されました。当科からは小幡先生が発表された他、内視鏡手術に関わっている、または興味がある医局員が数多く参加しました。学会では婦人科内視鏡の最新の知見を学ぶとともに、認定医取得へ向けたノウハウを大いに学ぶことができました。 

学会も素晴らしかったですが、僕個人としては、憧れの「川床」で京料理を堪能できたこと、幸運にも学会2日目に某病院の腹腔鏡手術を手術室で見学させていただいたこと(お世話になった先生方大変感謝しています)、「post coitus」という産婦人科医としては必ず行くべき店に連れて行っていただいた事が印象に残りました。
現地医局員飲み会はジビエ料理を堪能しました。「京都での学会時はジビエ」という流れができつつあります。次回の京都での学会も楽しみです。
                                                                       文責:細野



2019年7月7日日曜日

第13回ALPS研究会および「低ホスファターゼ症の会」との交流会

2019/7/6に金沢市のしいのき迎賓館で第13回ALPS研究会が当院の遺伝診療部部長の渡邉淳先生が大会長となって開催されました。

ALPS 研究会は,2 年に一度開催されるアルカリホスファターゼ(ALP)に関する研究会であり、ALP を構成する遺伝子の 1 つである ALPL の病的変異により発症する低ホスファターゼ 症(HPP)は,近年治療として酵素補充療法の選択肢が増え,日本においては指定難病・小 児慢性特定疾患の対象になっています。

今回の研究会は18の一般演題および4つの講演からなり、症例報告・臨床研究・基礎研究に各分野からの演題がありました。当院からは歯科口腔外科の中村先生が「金沢市 3 歳児歯科検診での HPP 早期発見の取り組み」、産婦人科の飯塚が出生後早期に酵素補充療法を実施した周産期型低ホスファターゼ症の 2 例」、遺伝診療部の渡邉先生が「小児期における血清 ALP 基準値設定の意義」の演題で発表されました。ALPという特定の酵素に絞った研究会ですが、低ホスファターゼ症の診断・治療管理という共通目標に対してとても熱い議論が交わされました。

夕方からは低ホスファターゼ症の患者会(HP:http://hypophosphatasia.life.coocan.jp)のみなさんとの交流会がありました。低ホスファターゼ症はまだまだ周知されておらず治療が必要な方は多く、まだまだ啓蒙活動が必要と感じました。(当日の様子は北國新聞にも掲載https://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20190707102.htm


最近5年で当院からも低ホスファターゼ症の周産期型の赤ちゃんが2人生まれており、酵素補充療法が行われております。この交流会で久しぶりにご家族と成長した子供に会うことができ、とてもうれしく感じました。今後も金沢大学は低ホスファターゼ症の診断・治療管理に力を入れていきます。

2019年6月24日月曜日

第55回 北陸生殖医学会 総会・学術講演会


6月9日に当院泌尿器科教授 溝上敦先生のもと、北陸生殖医学会が金沢大学附属病院で開催されました。今回が55回目となる大変歴史のある学術講演会の新元号第一回目の記念すべき会となりました。


一般演題では北陸の生殖医療に携わる医療者がそれぞれの施設での最新の知見を発表しました。今年から初の試みとして優秀演題賞を設けており、受賞者には賞状と金一封が授与されました。

イブニングセミナーは獨協医科大学埼玉医療センター リプロダクションセンター准教授の小堀 義友先生による「オトコの不妊症EMERGENCY!-Home semen testのトレンドと未来-」をご講演いただきました。小堀先生は著書も多数執筆されておられ、男性不妊症の最先端の知見と先生の行っておられる革新的な取り組みについてわかりやすく発表していただきました。泌尿器科分野の講演を聴く機会は少ないので大変有意義な時間でした。

今年は約90人もの多くの方に参加いただきました。来年以降も北陸の生殖医療の発展のためにご協力をお願いします。
文責:細野



2019年6月6日木曜日

北陸産科婦人科学会 プラスワンセミナー

61日、2日は新潟、富山、石川、福井の各病院合同で行う北陸産科婦人科学会がありました。
その1日目に開催されたのが、医学部5年生〜研修医2年目までを対象としたプラスワンセミナーでした。何度もブログには登場していますが、プラスワンセミナーとは産婦人科の講義や病院での実習で感じた産婦人科の魅力に「plus one」でさらなる魅力を伝えるため、分娩・内診、外科縫合、腹腔鏡などをブースに分かれて行うものです。今回は全体で40名以上の参加者がおり、ブースも新生児蘇生(NCPR)、母体救命などが追加されていました。
金沢大学からは5年生6名と6年生2名が参加してくれました。
私もインストラクターとして新生児蘇生をレクチャーしていたのですが、回ってくる参加者達は皆高いモチベーションを持って前向きに取り組む様子が見て取れ、自身もとても楽しく過ごすことが出来ました。



各ブースでの実習を終えた後は各大学の若手産婦人科医による「なぜ私は産婦人科医になったのか」というテーマの発表でした。金沢大学からは専攻医の鈴木先生(現在済生会高岡病院勤務)が持ち前の高いモチベーションで産婦人科の魅力を最大限に伝えてくれました。


きっと参加者の心に響いたことでしょう。最後にみんなでパシャリ。とても楽しかったという声が沢山聞けて嬉しかったです。


身体を動かした後はイブニングセミナーでアカデミックな学問にも触れて、その後は全体の懇親会です。
来年は金沢が主催ということもあり、藤原浩教授のご挨拶もいただきました。
クイズゲームなどの催しもあり、こちらも皆さん楽しそうないい笑顔をしています。
ジェスチャーゲームでは我らが盛り上げ番長の鏡先生が若者顔負けの軽快さを見せてくれました。

二次会は医局長の水本先生の引率で参加してくれた金沢大学の学生さんと。
とても楽しかったという感想を聞けたことが何より嬉しかったです。
 
産婦人科という科のことを少しでも知ってもらいたい、私たちはそう思い日々活動しています。今回のプラスワンで北陸の学生・研修医が一人でも多く産婦人科に興味を持ってもらえたならば私たちは嬉しいです。

来年は金沢で開催されます。このブログを見て興味が湧いた方はぜひ一度参加してみてください。

2019年3月29日金曜日

医局送別会(2018年度)

3月25日、4人の医局員の送別会が片町のとある洋風居酒屋で行われました。
例年は医局員のみの会である事が多いのですが、今年は病棟・外来スタッフからも多数参加希望者があり、大規模送別会となりました。スタッフと良好なコミュニケーションのもとチーム医療が行われていた事がうかがえます。

荒木先生・石島先生・坂井先生は3年目の産婦人科専攻医で、4月からは福井・富山・金沢と北陸3県に散らばって活躍する予定です。自信を持って仕事し、それぞれの地で一層飛躍して欲しいものです。同期の絆を大切にしてください。 

そして送別されるもう一人は明星先生です。明星先生は10年間にわたり当教室を支え続けて下さいました。水本先生からの花向けの言葉は、互いにぶつかりながらもより良い医療を提供するために切磋琢磨してきた明星先生への想いが込められており、感動を呼びました。私事ですが、研修医時代から大変お世話になるとともに、憧れの上司でした。明星先生が医局からいなくなるとは想像もしていませんでしたが、新天地での先生の飛躍を医局員一同確信しております。これからもご指導よろしくお願いします。 

2次会、3次会・・・と大いに盛り上がった会となりました。            文責:細野

2019年3月15日金曜日

谷内江昭宏先生を囲む会

2019年3月13日、退職される谷内江先生を囲む会が、金沢大学周産母子センター主催で開催されました。これまで谷内江先生には産婦人科一同大変お世話になりました。皆さんもご存じかと思いますが、先生のこれまでのご功績は多大であり、産婦人科からも日々その偉大さに感銘を受けていました。そんな谷内江先生からのお言葉の中で、特に「金沢大学ならではの大きなチャレンジ」というキーワードが心に刻まれました。


日本酒を交わしながらの2次会でも、周産母子センターのこれからの発展のための様々なアドバイスを頂きました。最後に、長きにわたり周産母子センターを支えてくださり誠にありがとうございました。今後とも医療安全のみならず様々なところで、ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。 

(*当日の様子を写真でもっとご覧になりたい方は下記のリンクよりご覧ください)

文責:鏡

2019年3月4日月曜日

第29回腎と妊娠研究会

 201932()29回腎と妊娠研究会金沢市アートホールで開催されました。学会長は学腎臓内科学和田 隆志先生、副会長は自治医科大学附属さいたま医療センター周産期母子医療センター髙木 健次郎先生で、多くの専門家が金沢に集結しました。
研究会で藤原 先生当科長谷川 先生(埼玉医科大学総合医療センター腎・高血圧内科学)の司会のもと、「低出生体重児の病態と包括的管理」についてシンポジウムとり行われました。当科より「低出生体重児の病態と包括的管理~産科の立場から~」と題して飯塚 先生がシンポジストを務めました。低出生体重児の病態と管理早産胎児発育不全に分けて解析するような提言、さらに当院での実際の症例を提示して、産婦人科、内科、小児科をはじめ幅広い分野の方々と熱い議論がとり交わされました。産婦人科にとっても他分野からの視点は新鮮で、大変有意義な研究会でした。

文責:小野